Huluで独占配信されている、シーズンを追うごとに主要登場人物が消えていく謎の海外ドラマ「Misfits/ミスフィッツ-俺たちエスパー!」を紹介しよう
基本1クールで終了する日本のドラマでは考えられないことですが、続編前提の海外ドラマではたびたび不思議なことが起こります。Gizmodoの下記のコラムに便乗して、むっぴーも「Misfits」の魅力(ひどさ)をご紹介したいと思います。
これを読み終える頃にはHuluで「Misfits/ミスフィッツ-俺たちエスパー!」が観たくてたまらなくなっているはず!
「Misfits/ミスフィッツ-俺たちエスパー!」作品データ
製作年:2009年~2013年
製作国:イギリス
製作総指揮: マーレイ・ファーガソン
キャスト: ロバート・シーアン/ネイサン・スチュアート=ジャレット/ローレン・ソーチャ/アントニア・トーマス/イヴァン・リオン
シーズン5、全37話で終了。
1シーズンにつき、7~8話程度で終了します。これなら土日に1シーズンずつ消化もできるので、視聴しやすいですよね。
Misfits/ミスフィッツ-俺たちエスパー!とは?
Misfits Series 1 [Blu-ray] [Import]
- アーティスト: Misfits Series 1
- 出版社/メーカー: 4dvd
- 発売日: 2011/03/14
- メディア: Blu-ray
- この商品を含むブログを見る
↑Amazonプライムサービスで1,530円から! huluのような月額配信サービスに興味がない場合はこちらがお得かも。
『Misfits/ミスフィッツ-俺たちエスパー!』(Misfits)は、イギリスのテレビドラマシリーズ。雷に打たれた5人の不良が超能力を身につけるが、特にスーパーヒーローになるわけでもなく日々奮闘する、オフビートでエッジの効いた作風で若者中心に話題を呼んだ。チャンネル4制作。イギリスや欧州のみならず、アメリカでもhuluで配信され人気を得た。
ということで、イギリスのテレビドラマになります。
むっぴーは超能力モノにはまった時に、huluでなにげなくあらすじを読んで「何コレ、面白そう!」と視聴しはじめたのですが、いい意味で裏切られました。
確かに超能力モノといえば、超能力を見いだされたメンバー達が社会のためにその能力を役立てようと苦労する。が一般人には理解されない悩みや苦労がつきまとう……というどこか日本人好みの悲哀がありましたよね?
しかし、Misfitsの主要キャラクターは前科を犯して社会奉仕を義務づけられた、クズばかり。クズといっても、銃ぶっ放すような派手なやつじゃなくて、引きこもりでいじめられていたり、初めて買った麻薬を見つかって陸上選手の道を断たれたりとやたら哀れで愛すべき連中ばかり。
Misfits……社会にfitするのをmissしちゃった人たちという意味なんでしょうか。その名の通りという感じ。
そんなミスフィッツな連中がある日不真面目に社会奉仕活動(ゴミ拾いとか、掃除のようなもの)をしている最中に嵐に見舞われ、とんでもない超能力を授かってしまう……というのがストーリーになっているんですが、この能力がまた超ショボい! 触れた人間が欲情して常軌を逸した状態で暴力的になるとか、人生の妨げにしかならない能力ばかり。
全体的に、シュール。そして、イカれています。
尻、陰毛、陰部丸出し。下ネタのオンパレード。そしてなぜか頻発するゲイネタ!
Misfits1話目で、嵐の力で凶暴的になった指導官を殺してしまうんですが、その後も殺しのネタを笑いにしたり、志村けんのコントばりに指導官を次々に殺してしまったり(しかもすべて事故)……なんだろう、ホラーコメディの「タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら」ばりに笑えて、気持ちの悪いギャグが満載で、人を選びそうな海外ドラマということは間違いなさそうです。(huluの売れ筋ドラマのノリを期待していると裏切られます。イギリスのドラマなので……w)
で、そんな海外ドラマ「Misfits/ミスフィッツ-俺たちエスパー!」からどのキャラクターがいなくなるのかというと……。
※ここからネタバレ多め、注意!
「Misfits/ミスフィッツ-俺たちエスパー!」で消えたキャラクター
シーズン2で退場! ネイサン(ロバート・シーハン)
Nathan's Best Moments: Season 1
クルクル頭と馬鹿にされていて、エロくて、でも勘違い野郎なんですが実は父親の愛情に飢えていたりとすごく愛すべきキャラクター。ロバート・シーハンが3枚目を演じているけれども、実際はすごいイケメンなのだ。
彼はシーズン2で消えるのだが、その消え方はこのドラマの行く先を案じえないような不吉な消え方だった。シーズン2の最後で出会った妊婦と恋仲になるのだが、シーズン3の最初には「ふたりはラスベガスに行ってもう戻らない」と仲間達の口から語られるだけ。(姿も出ない)
マジかよ! と思ってしまった。
映画出演も果たしているだけに忙しかったのだろうが、せめてラスベガスに行った姿を見たかったと思うのはむっぴーだけだろうか?
シーズン3で退場! アリーシャ(アントニア・トーマス)
アリーシャの退場の仕方もひどいと言わざるを得ない。
「Misfits/ミスフィッツ-俺たちエスパー!」では毎話、同様に嵐にあった人間が超能力で場を掻き回すという展開が繰り広げられる。
降霊術によりシーズン1の最後に死んだ女が蘇った回が予想もしなかったアリーシャの最後の登場回だった。
やり残したことをやりたい、死んだ女と登場人物らがセックスや麻薬や飲酒を皆で楽しんだはいいが、敬虔なクリスチャンだった彼女は放蕩騒ぎを後悔する。
「今では自分が穢れた女に感じる」と彼女は突然カッターを取り出す。
「復讐してやる」とアリーシャの喉をかききり、アリーシャは死亡。
だいたい登場人物が死ぬ時というのはストーリーの流れが読めるようにできていることが多いのですが、ここはまったく想像できず、サクッと切られました。
過去にさかのぼることのできる能力者「カーティス(俳優:ネイサン・スチュワート=ジャレット)」がいたにもかかわらず、自分事ではないため「無理!」
どれだけ役に立たない能力なんだ……。
これも大人の事情でしょう。
シーズン3で退場。
シーズン3で退場! サイモン(イワン・リオン)
アリーシャと付き合っていたサイモンはアリーシャの死をきっかけに、過去にさかのぼることを決意。
というのも、アリーシャは過去に未来のサイモンと付き合っていたせいで引きこもりのキモいサイモンを意識してしまっていたから。
「僕を好きにならせる」
ともう戻れない「過去」に旅立つサイモン。
自分の彼女を殺されて次の瞬間には「過去の彼女を僕に恋させなきゃ」って何だその転換の速さは! その前にカッターで切られた時に戻ればアリーシャは生きているんじゃ!?
アリーシャとサイモンは過去と未来でぐるぐる回りながらお互いと付き合うんだろうか。こんなシュールで下品なドラマなのに手塚治虫の火の鳥っぽい壮大な終わりでシーズン3で退場。
シーズン2でのアリーシャと再会した未来のサイモンがあんなに切なそうだったのはこの結末のためだったのか……と伏線の張り方にも涙。
シーズン3で退場! ケリー(ローレン・ソシャ)
シーズン3になると、このネイサンがいなくなったことで急にドラマは失速する。
ネイサンといい感じだったケリーだがシーズン3では新たな男を見つけ、ふたりでルワンダ(だっけ?)で地雷除去するとシーズン4の冒頭で新しい彼氏の口から語られる。
シーズン3で退場。
シーズン4で退場! カーティス(ネイサン・スチュワート=ジャレット)
カーティスはネイサンがいた頃はいいツッコミ役だったのだが、ネイサンの役回りがルディに移行し、シーズンを追う毎に、実はセックスが自分本位すぎて下手だったり、女装に目覚めてみたりとカーティスのキャラが完全なるダメンズになってしまう。
そんなカーティスだが新たに身につけた能力は「死んだ人間を生き返らせる」こと。しかし条件付きで、「ただし血肉を欲するゾンビとなる」。
それを知った上でカーティスは、消えた女の行方を知る死体を蘇らせてしまう。その結果、ゾンビに怪我をさせられ、自身もゾンビに。
いくらダメンズのカーティスとはいえ、シーズン4まで観ていたらそれなりに愛着のあるキャラクターだ。
が、この退場する話は、人間を襲わないための非常食としてモルモットをバッグの中に常備して生き血をすすり、人間を襲いたいという欲望に抗っていて、本当に痛々しい。最後は銃で自殺。その前にルディとお互い最期とわかる会話をしているのが本当に悲しかった。
シーズン4で退場。
しかしこんな時でも「Misfits/ミスフィッツ-俺たちエスパー!」はブラックな笑いを忘れない。マッチョな指導官を襲おうとした時に振り向かれたカーティスはとっさに
「あんたが魅力的すぎて」
と嘘をつく。
すると、シゴキの達人であるマッチョな指導官は
「お前はゲイなのか? 俺もお前を魅力的だと思うが、指導官である以上一線は越えられん」
と囁いてくる。
ってお前ゲイなのかよ!
この後もちょくちょくこの指導官のゲイネタを細かく入れてくるのだが……これ必要だったの?
「Misfits/ミスフィッツ-俺たちエスパー!の魅力」とは
キャラクターの退場を軸に紹介しましたが、ストーリー連続性もそれほど大きくないので、「Misfits/ミスフィッツ-俺たちエスパー!」はブラックな笑いを求める方にはおすすめ。タイムパラドックス要素やハンター・ハンターのような異能力要素もあり。シーズン1まで観たら続編も観たくなりますよ。
むぴむぴむぴるーん☆